「meanswhileが考える“衣服=道具”とは」
5月も中旬。
曖昧な気温の中で、何を着ようか悩む日が増えてきました。
初めまして、meanswhileの原田です。
すでに店頭でお会いしている方もいらっしゃるかもしれません。
まだお話しできていない方も、ぜひ一度お店に遊びに来ていただけたら嬉しいです。
僕がmeanswhileに関わるようになって数ヶ月が経ち、改めて考えることがありました。
「meanswhileが考える”衣服”=”道具”とはどういうことか?」
今回はその問いに対して、僕なりの解釈を言葉にしてみたいと思います。
よければ数分だけ、お付き合いいただければ幸いです。
meanswhileというブランドについて
meanswhileは、2014年秋冬シーズンにデザイナー・藤崎尚大が立ち上げた、日本のメンズブランドです。
ブランドのコンセプトは、「身体に最も近い道具」。
この言葉の通り、meanswhileのプロダクトは「服=道具」として設計されたものが多くあります。
僕自身、meanswhileに携わる前から「服」が好きで、色々なセレクトショップに足を運んでは購入したりしていました。
服が好きになったのは、学生時代。某アパレルリユースショップでのアルバイトがきっかけでした。
当時の僕にとって、「服」はただの”着飾るもの”でした。
「シルエットがいい」「個性的」「かっこいい」ーーーー
そういった視点で服を選んでいて、ある意味で、とても表面的な捉え方をしていたと思います。
言葉が意味するもの
そんな中で出会ったのが、藤崎のこの言葉でした。
「日常着である以上、服は衣装ではなく道具である。」
ポケットが豊富なマルチポケットジャケットや、空調服社とのコラボで実現したファン付きのベストやジャケット。
それらはまさに、「”日常の中で機能する服”ーーつまり、道具としての衣服を体現している」プロダクトだと感じました。
豊富なポケットが印象的な、MINOTECH® Multi-Pocket Fatigue JKT
空調服社とコラボレーションした、Air Circulation System Rain Jacket
”meanswhileの人”として
僕が初めてmeanswhileで携わった大きな仕事は、今年2月に有明のスケートパークで開催された、「2025 Autumn / Winter Collection Runway Show」でした。
ショーの様子はこちらから
その日はスタッフとして藤崎の作業を手伝いながら、学生の方々と一緒にフィッターとしてモデルさんの衣装を準備しました。
その現場で、強く印象に残った瞬間がありました。
それは、
「これは衣装ではなく、”使う”ための服なんだ」
meanswhileのプロダクトは、見た目だけではわからない”仕組み”や”構造”が内包されています。
だからこそ、服そのものをきちんと理解しないと、正しく着こなす(=使いこなす)ことができないのだと、現場で気付かされました。
ただ単に着るための衣装ではなく、日々を生きるための”道具”としての服。そして、人と人とを繋げるための"道具"としての服。僕にとって、meanswhileとの出会いは、そんな服に出会えたということでもあります。
「meanswhileが考える“衣服=道具”とは」
もし「服が好き」だと感じているなら、
ただ着るだけでなく、「使う」という視点でもう一度見つめ直してもいいのかもしれません。
きっと正解はなく、人それぞれの使い方が見つかり、それが「着こなす」ということに繋がるのではないかなと思います。
これが、今の僕なりにたどり着いた解釈です。
そんなこんなで、5月も中旬に入り、25SSのアイテムも店頭に出揃いました。
そして6月からは、初めて僕が携わった25AWシーズンのアイテムも、順次リリースされていきます。
店頭で実際に触れてくださる方、オンラインストアを通じて手にとってくださる方、
みなさんにこの服たちを「使って」いただける日が来るのを、心から楽しみにしています。
僕自身、まだまだ学びながらですが、
meanswhileというブランドを通して、服と向き合う時間を一緒に作っていけたらと思っています。
それではまた。